山へ散骨する方法と注意点

近年は東北大震災で津波によって亡くなった人に配慮し、海への散骨を控え、山間部を希望する人が増えています。ただ、山への散骨は違法ではないのですが、合法でもないことに注意が必要です。基本的に埋葬法で遺骨を埋める行為は墓地以外では禁止されているので、個人が節度をもって行うようにしなければなりません。撒かずに埋めたり、また粉骨しないで遺骨をそのまま撒くと、遺棄事件になる可能性があります。

散骨する場合、まず山の所有者を調べる必要があり、所有者の許可がないとできません。通常、国有地、都道府県所有地、私有地にわかれているので、それぞれで許可をきちんと得ることが重要です。また場所については注意が必要で、独自の条例を設けている市区町村もあるので、必ず地域の条例を確認してからする必要があります。他人の所有地で勝手にしないのが散骨の原則で、石碑や墓標などを立てるのはダメです。

また、土の中に埋葬したり土をかぶせるのも禁止されていて、環境保護の観点から、お供え物は持ち帰るようにします。ほかにも、水源地域や建造物がある場所、施設周辺や生態系に影響のある場所については避けるべきです。くれぐれも節度をもった個人的に周りに配慮した姿勢が大事で、トラブルにならないようにすることが大切です。山への散骨の費用については特に料金相場はなく、登山経験者が代行してくれる場合、ほとんどはボランティアになります。

一般的には親族が自ら登ってする場合が多いので、費用がかかるとすれば粉骨代くらいです。

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