葬儀費用の相場はどれくらい?

葬儀にはかなり高額な費用がかかるものですが、実際のその相場は日本消費者協会の調査によってある程度明らかにされています。平成25年に行われた調査では全国平均として葬儀一式が122.2万円、飲食接待費が33.9万円、寺院費用が44.6万円となっており、有効回答のみを抽出して出された費用相場は188.9万円となりました。この費用が高いか安いかということは人によって判断が異なるところでしょうが、多くの人にとっては決して安くないものとなるでしょう。ただ平成17年の調査では葬儀に関連する出費の合計額が231万円ほどになっていたことを考えると、かつてから400万円ほど安くなっているため、葬儀にかかる出費はかなり少なくなってきているとして考えることができます。

ではどうしてこうした下落傾向が続いているのかというと、最もシンプルな答えになるのは長引く不況があるからです。かつてのバブル景気と呼ばれた時代には日本中でお金が有り余っていましたから豪華な祭壇を作ったり豪華な食事をふるまうといったようなことが当然のように行われていましたが、不景気と言われるようになって久しい昨今ではそうした余裕を持っている家の方が少ない状態になっています。またかつては行うべきではないとされた生前の葬儀に関連する相談が当たり前に行われるようになったこと、インターネットの普及によって業者間の比較がより簡単に行えるようになったことも大きな理由です。最近では大手スーパーマーケットチェーンの業界参入も行われましたので、今後この業界の費用相場はさらに下落していくという見方が強くなっています。

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