日本で散骨を行う際に必要な費用とは

日本では遺骨の処分ではなく自然葬の一種としてであれば、自然界に遺骨を撒くことが可能です。一般的に遺骨を撒く場所として野山などの陸上と、海洋の2種類があります。陸上で散骨する場合には地権者の同意が必要なので、事実上不可能です。このため、海洋に散骨を行う海洋葬が実施されています。

日本国内で海洋葬を行う際は専門の業者に委託するか、遺族が船に同乗して現場で遺骨を撒くことができます。業者に委託する場合には3~5万円程度で済みます。船に同乗して現場で故人を見送る場合には、船のチャーター費用(他の家族の乗り合いであれば10~15万円、1家族だけで船をチャーターする場合には20万円以上)と、港までの交通費が必要です。港から離れた場所に住んでいる方であれば、現場に行くための交通費が高くついてしまう場合があります。

副葬品も一緒に投下する場合には、自然界で分解される素材で造られたお花などを購入する必要があります。1家族だけで船をチャーターする場合でも、海洋葬に必要な費用はトータルで30万円前後です。民営霊園で樹木葬をする場合には30万円~50万円の費用がかかる事を考慮すると、海洋散骨は費用の負担が軽いというメリットがあります。ちなみにハワイなどの海外で海洋散骨を行う場合でも、旅費を除いて現地で必要な費用は20万円~40万円程度です。

ちなみに先祖代々伝わる仏式または神式で従来型の石のお墓に埋葬する場合には、埋葬する際の手間代や宗教者へのお礼代を合わせると50万円程度の費用が必要になります。海洋散骨は他の埋葬方法よりも安価で済むことになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です