散骨に適した場所・適さない場所

遺骨をそれと分からない程度に粉骨するのが大前提として、一部の自治体の条例を除き散骨を規制する法律はないので、基本的には散骨は行う場所は自由だと言えます。ただし、どこでも勝手に散骨していいということではありません。そこが自分が所有する土地(自宅の庭など)であればそれこそ自由ですが、私有地や国有地など他者が所有する土地の場合は、事前に許可が必要になります。もちろん許可が出るかどうかは別問題で、特に公園やレジャー施設、観光地など公共性の高い場所の場合、個人がよほどその場所にゆかりのある有名人でもない限り許可は出ないでしょう。

山林も多くの場合は誰かの所有地なので、所有者を調べた上で許可を取る必要があります。許可を取れたとしても、川や湖など水源のある場所や、施設や天然記念物周辺などは避けた方が無難です。最悪の場合、風評被害などを理由に訴えられる場合もあります。陸地に比べて海上は比較的トラブルが少ないと言えます。

しかし海水浴場や養殖場、漁場となる海域やその近辺での散骨はやはり風評被害などを理由に訴えられる可能性もありNGです。できるだけ人目につかない、漁場から離れた沖合であればトラブルになる事はまずないでしょう。ただ、そこまで行くための船をどうするか、という問題はあります。散骨をするための場所があればいいのですが、今のところ日本では唯一、島根県にあるカズラ島という無人島が、有料ではありますがそのための場所として公式に認められている場所になります。

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